杉って 家のどんなところに使えるの?

こんにちは。 (有)佐藤建築企画設計の 島田です。

ときどき、『県産杉使ってみたいけど、どんなところに使えるの?外部にも使える?』というような問いをいただくことがあります。

もちろん、柱や梁といった構造材として、また床や内壁、外壁などの仕上材として、1軒まるごと杉で建てることが可能です。新築の木造住宅の場合は県産杉で建てる家をお薦めしています。

また、鉄骨造やRC造といった木造住宅以外、またリフォームなどにも杉材の利用を提案しています。

今回は、そんなちょっとイレギュラな杉の利用についてのご紹介です。

◆ウッドデッキ◆

半屋外空間であるウッドデッキは、リビングの延長や物干場としてなど、様々に利用できる便利で楽しい多目的空間です。

反面、雨が多く湿気が多い日本では、その耐久性が問題になります。ですのでウッドデッキを計画するとき、一般には耐腐性を重視してイペやレッドシダーなど輸入材の堅木で組むことを推奨されることが多いようです。ですが、こうした輸入材は強度がある反面、堅いがゆえに加工が難しく、足当たりも非常に固く感じます。また、高価でもあります。同時に、輸入材の環境負荷(ウッドマイレージ)についても気になります。
私は、ウッドデッキやバルコニーを計画するときも県産材の杉を使うことを提案しています。堅木に比べて安価で、足当たりが柔らかい杉は、デッキ材として適していると考えるからです。杉の赤身(丸太の中心部分で赤味を帯びている部分。心材。)には腐朽菌やシロアリに強い成分が多く、水分の吸収も少ない為、外部にも使用できます。浸透性の木材保護塗料(キシラデコールやオスモカラーなど)を塗布すれば、更に耐久性が向上します。(5年毎くらいで塗り替えるとより安心)
写真は、低毒性の防蟻防腐剤を含浸処理した杉材を使ったウッドデッキとバルコニーです。裸足で出ることが出来る気持ちのいいデッキです。(傾斜地に建てた為、基本の構造は木造・杉材ですが、一部RCの混構造となっています。)

ウッドデッキ1 SCX_9180m

◆ 腰 板 ◆

杉は木目の美しさと肌当たりの柔らかさが特徴の木材です。組織内に多くの空 気層を持つ為に断熱性にも優れ、触ったときにひんやりしません。

床板や壁材などに適した素材と言える所以です。また調湿効果にも優れ、夏はサラリと、冬はしっとりと室内空気を調整してくれます。ダニやカビの発生も防ぐので、健康的な室内環境を作ることが出来ます。
写真は、沖浜シーズ保育園の保育室の様子。お子さんたちを健康的な環境でのびのび保育したいという園長先生のご希望もあって、出来るだけ無垢材を使った設計としました。構造は、既存のRC躯体のピロティ部分に、鉄骨での増築としました。

床暖房を採用したため床材には杉板を使うことが出来なかったのですが、代わりに腰壁に杉板を貼りました。12㎜の厚みがあるので強度も十分。元気いっぱいの子供たちが勢い余っておもちゃをぶつけてもへっちゃらです。クロス壁は経年変化で傷みが気になってきますが、杉板は小傷まで味わいとなっていきますね。

腰板 IMGP1505

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